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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2017年12月31日

■老松さま

 基山町には、二社の老松神社があります。
 一つは、特別史跡基肄城跡が鎮座する基山(きざん)の麓、城戸の老松神社。

■城戸の老松神社

 もう一つが、昨日紹介した小倉の老松神社です。

■小倉の老松神社

■小倉の老松神社前にある江戸時代から続く道

 どちらも、太宰府天満宮の御祭神であらせられる菅原道真公に関わる神、老松様を拝する神社です。
 「老松さま」・・・・・?

 飛梅は、皆さんよく知っておられますよね。太宰府天満宮の御本殿前にある、菅原道真公を追って京の都から飛んできた梅です。京の都の菅原道真邸には、実は梅・松・桜が庭木として植えられ、道真公が日頃から愛でておられました。しかし、藤原時平との政争に敗れ、大宰府(太宰府)の地へ来られることになった延喜元年(901)、梅の木に語りかける歌がよく知られています。
 この庭木の梅、松、桜たちは、道真公が京を去られた後、梅は空を飛び道真公を追います。松は摂津国八部郡板宿(現 兵庫県神戸市)で力尽き、その地に根をおろしたとも(「飛松伝説」と伝えられています)、梅に遅れながらも道真公を追ってきたとも伝えられています。
 桜は・・・?  桜は、悲しみのあまり葉を落とし枯れてしまったのでした。

 この説話の中の「追う松」が変じて「老松」になり、神の使者である眷属神(けんぞくしん)として祀られたのが老松神社なのです。どなたの使いかはお分かりですよね、そう文道の神・学問の神 菅原道真公です。

 神使・老松様に願いを託し菅原道真公へ・・・。
 来年はどんな年になるのでしょうか。
 今年一年、出会い支えていただいた皆様に感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。

 皆さま、良いお年をお迎えください。
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 08:21Comments(0)基山の文化遺産

2017年12月30日

基山町小倉と太宰府天満宮

 我が町基山に大字小倉という地名があります。現在の行政区で北は6区から南は5区まで、基山町の北西部を占めています。
 特に5区は、古代末期から中世の時期の小倉庄があった地として古くから知られ、鎮守としての老松神社があります。

■基山町小倉にある老松神社

 実は、基山の歴史を紐解くと、この小倉庄と太宰府天満宮とは深いつながりがあったのです。
 太宰府天満宮宮司家は、現在は西高辻家ですが、明治の廃仏毀釈以前は大鳥居家として知られています。この大鳥居家のご先祖様は、菅原道真公につながっていきますが、平安時代末期に菅原道真公の直系菅原長者在良【ありよし】の弟で善弘が、下向してきた地が実は安楽寺領肥前国小倉庄、現在の基山町小倉だったのです。安楽寺とは、現在の太宰府天満宮のことで、鎌倉時代までは安楽寺、鎌倉時代中頃から天満宮・安楽寺・天満宮安楽寺、戦国時代から次第に天満宮・太宰府天満宮となり、明治時代の廃仏毀釈によって安楽寺は廃され、太宰府神社となり、第二次世界大戦後再び社名を太宰府天満宮としたと古文書資料にたどることができます。
 この善弘の子善昇【ぜんしょう】(信貞【しんてい】)が、鎌倉時代初頭に安楽寺へ入り、別当職を務めます。その善昇(信貞)の嫡子信証が天満宮南西の大鳥居(現延寿王院前の石製鳥居)のそばに居住したことから大鳥居氏に、二子信実が小鳥居氏に、三子浦次郎は浦ノ坊を称します。

■太宰府天満宮境内地、延寿王院前にある石製鳥居
(太宰府天満宮境内地内の最古の鳥居)

 太宰府天満宮宮司家である大鳥居家のご先祖様は、我が町基山の小倉へ最初に入って来られたのでした。
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 14:55Comments(0)基山の文化遺産

2017年12月24日

■次のステージへの一歩

 昨日、平成29年12月23日(土)午後2時から、基山町民会館和室にて非営利活動法人格取得にむけた設立総会を開催いたしました。


●設立総会の様子

 思い起こせば、当会の前身団体である肥前文化財研究会発足が平成18年4月1日に発足して11年、当会に発展継承された平成23年8月17日から6年が経過し、協働・参画・参加事業数も多彩になり、参画してくださる会員、関係してくださる人びとも多世代にわたり、皆さまに支えられて基山の歴史と文化を語る会として定着してきました。


●町史研究『きやま』
(きやま創作劇の原点「こころつないで」の参画記念誌)
【題字:小森純一前町長筆】

 これまで、会員ならびに関係してくださる皆さまの持てる力(知恵、技、力)を持ち寄って様々な事業を運営してきましたが、手がける事業数に比例して負担が偏るなど危惧されることが生じてまいりました。ただ、会員諸氏の「力」に頼ることで成り立ってきた当会ですが、「楽しむこと」をスローガンに進めてきたことに変わりはありません。非営利活動法人格を持つことで偏っている負担を幾分かでも軽減することができればと願い、この度認証手続きを進めることになりました。
 ただ、当会は非営利活動法人の原点である社会的課題を解決するために立ち上げる会であることから、雇用-被雇用関係を常態化させる組織ではなく、原資があるときの対価払いを原則といたします。
 来年春の認証を目指し、事務手続きを進めてまいります。
 どのような壁が立ちはだかるか不分明ですが、一つひとつ乗り越えていきますので、会員の皆さまの御協力を心よりお願い申し上げます。

 記念すべき設立総会にご出席いただきました皆様、ありがとうございました。
 また、都合でご出席がかなわなかった会員の皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 11:59Comments(0)活動・報告日記

2017年12月18日

■第3回芋煮会 開催

 去る、平成29年12月16日(土)に当会恒例となった第3回芋煮会を開催しました。
 第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』公演お疲れ様会と、この日図書館多目的室で行われた第9回きやま展ギャラリートークお疲れ様会を合わせての会で、日頃から持てる力を持ち寄って様々な取り組みを行った会員諸氏の慰労の意と感謝の気持ちを表し、皆、ワイワイガヤガヤ、あっちで乾杯、こっちで乾杯と、皆一年の思いを語り来年への糧としてくださったと思います。

 皆さまの口々に「楽しかった!」「またやろう!」のお言葉を聞くにつけ、活動をやって良かったと思います。


●集った皆さん

 楽しみを思い描き、またこの場に立ち会うことができた幸せを感じ、皆さんお世話になりました。


 また、来年、この日を迎えましょう!
  
タグ :芋煮会


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 20:51Comments(0)活動・報告日記

2017年12月11日

■第2回創作劇『八ツ並の姫』終演

 公演の熱気が冷めやらぬ町民会館大ホールから一夜あけ、劇中のもう一つの「主役たち」である道具類の運び出しが行われました。

 秋から有志の皆さんによってつくり上げられてきた道具たちも、「ホッ」とした様子で舞台にたたずんでいました。


 疲れを癒す間もなく、大ホール舞台から次々に運び出され、次の出番まで倉庫の中で半年の眠りにつきます。


 道具たち、「お疲れ様でした!」
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 14:16Comments(0)主催・共催事業

2017年12月11日

■皆さまの成長を感じて

 第2回きやま創作劇『八ツ並の姫 観音様になったお姫様』公演、多くの皆さまにご来場いただきましたこと、心より深く感謝申し上げます。
 今年の夏から半年間、日々練習を重ね、昨日の本番を迎えることができました。
 これも、最後の挨拶で当会々長がご挨拶申し上げましたが、支えてくださった多くの関係者の皆さまのお陰と心より感謝申し上げます。
 また、お忙しい中駆けつけてくださった、『八ツ並の姫』の物語にゆかり深い太田山安生寺の庵主様、ありがとうございました。


●結びの挨拶の様子

 一年前の感動の場面に立ち合い、そして再び新しいメンバーを加え皆が集い、記念撮影の場に立ち会うことができた幸せをいただいたことに感謝いたしております。

 創作劇に関わっていただき、支えてくださった多くの皆さま、心より深く深く感謝申し上げます。有難うございました。

 また、集うことができることを祈り、その日まで・・・・・

 総指揮を執っていただいた福永真理子さん、お疲れさまでした。



  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 08:11Comments(0)主催・共催事業

2017年12月09日

■第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』開演!

 明日、第2回きやま創作劇『八ツ並の姫 観音様になったお姫様』開演です。
 夏から始まった厳しい練習を乗り越え、今、参集した仲間が持てる力の全てを出し切り演じます。どうか、あの感動を再び・・・・・。

【公演時間】 公演時間:1時間30分を予定しています。

①午前11時開場   午前11時30分開演

②午後3時開場    午後3時30分開演

●紙芝居『八ツ並の姫 観音様になったお姫様』より

【公演場所】
基山町民会館 大ホール(基山町役場横)・・・JR基山駅から徒歩20分
※ふれあいフェスタが同時開催中です。駐車場は、誘導員の指示に従ってください。
なお、所定の駐車場が遠い場合があります。早めにご来場ください。

【入場料】無料
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 22:45Comments(0)主催・共催事業

2017年12月09日

■第2回 かかしコンテスト

 基山町総合体育館前にて、2回目を迎える「かかしコンテスト」が開催されています。
 この寒空の中、凛々しく、そして劇に参画する皆さんを見守るように姫と八ツ並長者かかしが立っています。基肄かたろう会の面々で制作されました。劇の合間に御覧ください。


 いよいよ開演です。不安と期待と楽しさと様々な思いが、劇に参画している皆さんの頭を駆け巡っています。でも、自分を信じ、そして皆さんを見守るこの案山子たちと、そして劇中のクライマックスに昇天されるお姫さまこと観世音菩薩様を心に抱き、持てる力を全て出し切りましょう。きっと、基山のご先祖の皆さまが見守ってくださっています。

 さあ、あの感動を再び・・・!
 南無 観世音菩薩 お姫様が助けてくださいます、自分の力を信じて!
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 22:27Comments(0)参画事業

2017年12月08日

■公演 迫る!

 第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』公演まで、あと2日となりました。
 役者の皆さん、スタッフの皆さん、これまで培ってきた思いを全て出し切ってください。

 劇中で使用される様々な大道具、小道具、衣装は、すべてスタッフの皆さんが夏からつくり上げてこられました。毎年のことですが、知識と技の結晶とでもいえるモノに仕上がり、まさに一つ一つの作品といえる域まで達しています。
 創作劇に結集する知恵、力、技、どれが欠けても舞台を彩ることはできません。すべてが結集した姿を10日の公演で御覧ください。

 さあ、観世音菩薩様を味方につけるために、「持てる私たちの力を、すべて出し尽くさせてください。観世音菩薩様!」と心に抱き、あの瞬間を目指して・・・。


■創作劇観劇への豆知識 その3
 劇中には、様々な道具類がスタッフの手によってつくり上げられています。
 劇のクライマックスで登場する古井戸。


 八ツ並の姫があやまって落ちてしまう、この古井戸もスタッフの苦労のすえつくり上げられました。井戸の「井」の字を表現するように板材を横方向に組み合わせた井戸で、上から見ると四角形をしています。井戸には木材を組み合わせたもの、石を積んでつくられたものがありますが、八ツ並の姫の舞台となる平安時代の多くは、板材を組み合わせてつくられたものが一般的でした。


■大宰府条坊跡でみつかった井戸(調査報告書より)

■大宰府条坊跡でみつかった井戸の模式図

 やや時代は下り、14世紀の室町時代の絵図に、当時の井戸の様子が描かれています。

■不動利益縁起(14世紀 東京国立博物館蔵)

  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 20:53Comments(0)主催・共催事業

2017年12月07日

日常に光をあてるひと 舟木千早

 第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』の素材となる「観音さまになったお姫様」を私たちに伝えてくださった方が、舟木千早氏、その人です。
 舟木千早氏は、明治42年に基山村長野(現7区)で生まれ、昭和16年に逝去されるまで、私たちの感性では当たり前のことに光をあて、芸術の域まで昇華させ、今を生きる私たちに気づきを与えてくださった方です。

 第1回きやま創作劇「ホタル列車」で子どもたちが口ずさんだ、「ホタルの提灯」

 ホタルがさ  かはべでさ  ちいさな  ちょうちん  とぼすとさ
 ホタルがさ  くさはでさ  なんだかさ  おとしもの  さがすとさ
 ハッパがさ  みんなでさ  いじわる  おとしもの  かくすとさ

 これも舟木千早氏の詩です。

 芸術活動は、特別なことではなく、日常に目をむけ光輝く様を見る力、それを見る(知る)意識から生まれてくるということを私たちに伝えてくださっています。
 今を生きる私たちは、特別なことを特別な人が決めるという錯覚に囚われています。自らの感性で感じ、そして表現する時代へ移ってきています。そのことに敏感に反応し適応することが求められているのではないかと思います。時にネット社会を見るにつけて。

 舟木千早氏の作品は、まさに今を生きる私たちへの提言と受け止めたとき、師と呼べる方のお一人と言えます。

■創作劇観劇への豆知識 その2
 劇中で舟木千早役の女の子が着ている衣装は、舟木千早先生がかつて着ておられたお着物です。偶然にも、衣装の寸法合わせをすることもなく、ピッタリそのまま着こなしてくれています。落ち着いたセリフの云いまわし、お写真から私たちが想像する舟木先生がそのまま現出してくださっているかのような錯覚にとらわれます。


■子どもたちに「八ツ並の姫」を語る千早氏(八ツ並の姫の一場面)

  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 01:10Comments(0)主催・共催事業

2017年12月03日

第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』総練習

 本日、午後から第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』公演にむけた総練習が、基山町民会館大ホールで行われました。

 大道具・小道具、役者さんたちへの衣装着せ・化粧が行われ、音響、映像も入り本番さながらの流れの舞台確認が行われています。総指揮者・福永さんの諸注意も飛ぶ中で、皆が一丸となって公演へむけて取り組む姿は真剣そのものでした。


●劇中の一場面

 あと一週間、ゴールを目指すのではなく、さらなる高みを目指す気持ちで突き進んでください。きっと、その先には感動の物語が待ってます。


●姫の輿入れの様子

■創作劇観劇への豆知識 その1
 松田一也町長も役者の一人として登場します。
 どこに出られているのかは秘密です。探してみてくださいね!
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 23:28Comments(0)主催・共催事業

2017年12月03日

舞台設定始まる!

 第2回きやま創作劇「八ツ並の姫」の公演まで、1週間。
 昨日、2日午後には本番へむけた舞台設定が行われました。八ツ並長者屋敷セットが姿を現し、いよいよ本番間近という雰囲気が舞台を包み始めています。


■舞台セット設営


■姫の嫁入り道具を運ぶ荷車飾りにアイロンがけする福永さん

 さあ、あと少し、今日は全体通しの「総練習」です。
 今まで培ってきた「自分」を信じて演じきってください。役者も、スタッフも。  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 07:35Comments(0)主催・共催事業