2017年12月07日

日常に光をあてるひと 舟木千早

 第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』の素材となる「観音さまになったお姫様」を私たちに伝えてくださった方が、舟木千早氏、その人です。
 舟木千早氏は、明治42年に基山村長野(現7区)で生まれ、昭和16年に逝去されるまで、私たちの感性では当たり前のことに光をあて、芸術の域まで昇華させ、今を生きる私たちに気づきを与えてくださった方です。

 第1回きやま創作劇「ホタル列車」で子どもたちが口ずさんだ、「ホタルの提灯」

 ホタルがさ  かはべでさ  ちいさな  ちょうちん  とぼすとさ
 ホタルがさ  くさはでさ  なんだかさ  おとしもの  さがすとさ
 ハッパがさ  みんなでさ  いじわる  おとしもの  かくすとさ

 これも舟木千早氏の詩です。

 芸術活動は、特別なことではなく、日常に目をむけ光輝く様を見る力、それを見る(知る)意識から生まれてくるということを私たちに伝えてくださっています。
 今を生きる私たちは、特別なことを特別な人が決めるという錯覚に囚われています。自らの感性で感じ、そして表現する時代へ移ってきています。そのことに敏感に反応し適応することが求められているのではないかと思います。時にネット社会を見るにつけて。

 舟木千早氏の作品は、まさに今を生きる私たちへの提言と受け止めたとき、師と呼べる方のお一人と言えます。

■創作劇観劇への豆知識 その2
 劇中で舟木千早役の女の子が着ている衣装は、舟木千早先生がかつて着ておられたお着物です。偶然にも、衣装の寸法合わせをすることもなく、ピッタリそのまま着こなしてくれています。落ち着いたセリフの云いまわし、お写真から私たちが想像する舟木先生がそのまま現出してくださっているかのような錯覚にとらわれます。

日常に光をあてるひと 舟木千早
■子どもたちに「八ツ並の姫」を語る千早氏(八ツ並の姫の一場面)




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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 01:10 │Comments(0)主催・共催事業

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