スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局  at 

2020年04月25日

■歩いてみて「きやま」!

 新型コロナウィルス感染症が世界を席捲し始めて、早4ヶ月が経過しつつあります。

   「Stay Home!」

 と声かけされても、日々のエネルギーを持て余すチビッ子達、健康増進のために日々のルーティンをこなされるシニアの皆さんの事を思うと、各地の公園の駐車場が閉鎖されていく現状をみるに、とても悩ましいことです(特別史跡大宰府跡・水城跡、そして史跡観世音寺の多目的広場も、「福岡」ナンバー以外の自家用車が多く見られるようになったことを受け、今日から当面の間、閉鎖となりました)。

 ここで一つ、これを機会によそへは行かず、我が町基山を知り尽くすためのウォーキングを始めてみませんか!

 お一人で、ご家族で、少人数のお友達で我が町基山を歩く。

 「ただ、歩くだけならつまらん!」と言われる方のために、これまで当会のブログで紹介してきた「疫神」「猿田彦大神」「長崎街道」「歴史的建築物」「荒穂の神さま」「契山伝説」「八ツ並長者の物語」「八ツ並の姫」「草莽の民」などなどの文化遺産の探索や、巡り歩きしてみては如何でしょうか。石碑や樹木、建築物、祠は、ひっそりと我が町基山の街中にたたずんでいます。これらの文化遺産を探し、見つけ、これらの文化遺産を今に引き継いできた多くの先人、そして今も守ってくださっている多くの住民の方々に思いを巡らせてみてください。

 当会のブログで文化遺産や物語を紹介してきましたが、今日は、皆さんの身近にある「道」を紹介してみましょう。我が町基山には、江戸時代に描かれた田代領元禄国絵図、正保国絵図が伝わり、特に元禄国絵図は、現代の地図と照合できるほど、正確に描かれています。この元禄絵図を手掛かりに、現代の地形図に「赤線」で旧道を復元してみました。


■田代領国絵図(元禄国絵図より抽出改変 長崎県対馬歴史民俗資料館蔵)

■旧道復元図(『基山町歴史的風致維持向上計画』より抽出 基山町蔵)

 皆さんがお住まいの家の前の道が何故曲がり細いのか、今は誰も通っていないけど不思議な小道があるとか、そんな発見のきっかけになればと思います。これら旧道には、そう「猿田彦大神」様、「庚申尊天」さん、集落の境界を示すお地蔵さんが置かれていたりしますよ。もっとお知りになりたければ、『基山町史』『基山町歴史的風致維持向上計画』などの図書で探ってみてください(現在、基山町立図書館は休館中ですので、なかなか調べる環境も「コロナ」の影響を受けており、残念です。文化遺産に特化した『基山町歴史的風致維持向上計画』は、基山町HPにて公開されていますので、御活用ください。)。

 新発見!教えてくださいね!
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 13:29Comments(0)基山の文化遺産

2020年04月18日

■きやま創作劇への寄付金決算報告

 当会も参画している「きやま創作劇実行委員会」から、平成30年度第3回きやま創作劇『草莽の民』公演時に御寄せいただいた寄付金について、令和元年度第4回きやま創作劇『こころつないで』公演の際に使った収支決算報告ならびに決算監査報告が出されました。
 詳しくは「基山webの駅」にある「きやま創作劇実行委員会」頁を御覧ください。


●第4回きやま創作劇『こころつないで』の一場面

 また、併せて今年度の第5回きやま創作劇の取り組みについても記されていますので、併せてご覧ください。


●きやま創作劇 歴代のポスター

  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 09:40Comments(0)参画事業

2020年04月05日

■鳥居に掛けられたしめ縄

 各地にある神社の結界を示す場にあるのが鳥居で、その時々で境内地と俗界との境界であったり、参詣道に入ったことを示す場であったりと様々です。この鳥居とともに結界に掲げられるものがしめ縄で、神域と人域の境を示す役割を担わされています。お正月に各家々の玄関に掲げられるしめ縄も、年神様を家の中にお迎えしたことで、神域を示すものとして掛けられています。神社に関係しておられる神職の方々のご自宅では、一年を通して玄関先にしめ縄が掲げられています。

 ところで、このしめ縄、時に、くぐるのを妨げるかのように、「ダラリ」と垂れ下がるように掛けられている神社を見かけます。


●城戸の老松神社にあるしめ縄(基山町)


●淀姫神社の鳥居としめ縄(長崎県諫早市小長井町)

「何故?」

①氏子さんたちの活動が思わしくなく放置されている。
②鳥居をくぐって欲しくない。
など様々な想像が頭をよぎります。何か訳があるのでしょうか?

 この問いをある神社の氏子さんに問いかけたところ、「なるほど!」という応えが返ってきました。

 「神の領域である境内に入るのだから、低頭(頭を下げ、お辞儀をする)して境内へ入って欲しいから。」ということでした。

 想像するにもう一つの理由は、以前、御本殿前の中央線は「神様の道」であり神聖なラインとして人が通ってはいけないということを伝えました。「ダラリ」と垂れ下がったしめ縄の中央は、最も低くなっており、大人であれば必然的に鳥居の主柱脇を通らなければなりません。一方、まだ「人」としては扱われない子ども等(「7歳までは神のうち」という言い伝えが残る地方があります。)は、中央線上を歩くことに支障なしとして認識され、子どもたちは通れるようになっているのかもしれません。


●尾崎大権現の鳥居としめ縄(長崎県諫早市小長井町)

 いずれにしろ、神の領域である神社境内に入る際は、「神様の道」を冒さないよう参詣道の端に寄り、一礼し入るように心がけたいものです。神様に「願い事」を聞いていただきたいならば・・・・・!
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 11:06Comments(0)基山の文化遺産関連する文化遺産