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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2018年11月29日

■煉瓦の積み方の話(その3)

 明治22年(1889)に博多~千歳川(現筑後川)仮停車場まで施工された九州鉄道で、開通当初から営業を続けている駅に博多駅、二日市駅、原田駅、田代駅、鳥栖駅の5つとされています。明治30年(1897)には筑豊鉄道を合併し、その後、明治35年(1902)に九州鉄道宮田線が施工されています。木屋瀬宿の赤煉瓦塀を除く、これまで見てきた鉄道に関わる赤煉瓦建造物の建造時代を知ることができます。

 我が町基山にも開業当時の近代化遺産として、三国煉瓦アーチ橋があります。お隣の筑紫野市との市町境、国道3号三国信号から西へ曲がった三国踏切の北側にその姿を保っています。下り線側に優美な姿を見せ、当時、技術顧問として招聘されたドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルの指導のもとで造られた赤煉瓦造りのアーチ橋です。


●三国煉瓦アーチ橋

 外壁部分は、アーチを小口積み、壁面をイギリス積みし、アーチ内部は下位をイギリス積み、上部を長手積みしています。

 朝夕の行き来の時にでも、明治時代から長きにわたり、私たちの日々の往来を人知れず赤煉瓦建造物たちは支えてきていることを思い出してくださいね!
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 18:19Comments(0)基山の文化遺産