2014年06月01日
庚申の日に何が(庚申尊天)
60日に一日で、まわってくる庚申(かのえ さる、こうしん)の日。今月18日(水)がその日にあたります。
中国での教え(道教)では、この日に、人の中に潜む「三尸(さんし)の虫(上尸:頭、中尸:腹、下尸:足)」が人の身体から這い出し、その人が行ってきた悪行を天帝に言いつけ、天帝はその罪状の軽重に応じて寿命や死後の刑罰(地獄)を決めていくと伝えられています。
どきっ・・・・・・・・・・・・・。
とした人、気を付けてください。
そう、古来より、この三尸の虫が庚申の日に這い出すことを防ぐために、夜通し語り合い、寝ずの宴がもたれています。日本でも承和五(838)年の記録にも残されており、平安時代から行われていることを知る事ができます。
この徹夜の語らいが、「庚申待ち」「庚申講」と呼ばれ、少しおもむきは異なっていますが基山でも行われています。

■基山町丸林での庚申さんまつり
多くの地域で、庚申講・庚申待ちを3年18回つづけたことを記念し建立されるのが、今回紹介する「庚申尊天」碑、庚申塔です。基山での建立経緯は定かではありませんが、白坂、丸林に「庚申尊天」「庚申天」碑があり、庚申講、庚申待ちが行われています。
石碑に「庚申尊天」「庚申天」と記されることが、基山では一般的ですが、ところによっては庚申の本尊としての青面金剛(しょうめんこんごう・せいめんこんごう)が描かれることもあり、また三尸の虫になぞらえ、天帝に罪を報告させないという意味で三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)を描くところもあります。
「庚申」の「申(さる)」と道標の神さまである猿田彦大神様の「猿」が同一視されたり、また天帝への言いつけを徹夜で防ぐことで、災いを遠ざけ幸せを呼ぶこととしての庚申待ち・庚申講から、「庚申(こうしん)」から「幸神(こうしん)」へ、そして「幸いの神」が変じ「賽(さい)の神」として集落の境界に猿田彦大神碑とともに庚申尊天碑が建てられるようになりました。

■石碑(左)が猿田彦大神様、石碑(右)が庚申尊天【基山町白坂】
皆さんも、庚申の日に徹夜で三尸の虫が這い出すことを防ぐよりは、日々の行いを良くしていきましょうね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自戒。
ちなみに三尸の虫は、唐代(日本の飛鳥時代から平安時代)に書かれた中国の書によれば、2寸(約6cmほど)の大きさで、上尸が道士の姿、中尸が獣の姿、下尸が牛の頭をもつ人の足として描かれています。
そう言えば・・・・・・。
中国での教え(道教)では、この日に、人の中に潜む「三尸(さんし)の虫(上尸:頭、中尸:腹、下尸:足)」が人の身体から這い出し、その人が行ってきた悪行を天帝に言いつけ、天帝はその罪状の軽重に応じて寿命や死後の刑罰(地獄)を決めていくと伝えられています。
どきっ・・・・・・・・・・・・・。
とした人、気を付けてください。
そう、古来より、この三尸の虫が庚申の日に這い出すことを防ぐために、夜通し語り合い、寝ずの宴がもたれています。日本でも承和五(838)年の記録にも残されており、平安時代から行われていることを知る事ができます。
この徹夜の語らいが、「庚申待ち」「庚申講」と呼ばれ、少しおもむきは異なっていますが基山でも行われています。

■基山町丸林での庚申さんまつり
多くの地域で、庚申講・庚申待ちを3年18回つづけたことを記念し建立されるのが、今回紹介する「庚申尊天」碑、庚申塔です。基山での建立経緯は定かではありませんが、白坂、丸林に「庚申尊天」「庚申天」碑があり、庚申講、庚申待ちが行われています。
石碑に「庚申尊天」「庚申天」と記されることが、基山では一般的ですが、ところによっては庚申の本尊としての青面金剛(しょうめんこんごう・せいめんこんごう)が描かれることもあり、また三尸の虫になぞらえ、天帝に罪を報告させないという意味で三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)を描くところもあります。
「庚申」の「申(さる)」と道標の神さまである猿田彦大神様の「猿」が同一視されたり、また天帝への言いつけを徹夜で防ぐことで、災いを遠ざけ幸せを呼ぶこととしての庚申待ち・庚申講から、「庚申(こうしん)」から「幸神(こうしん)」へ、そして「幸いの神」が変じ「賽(さい)の神」として集落の境界に猿田彦大神碑とともに庚申尊天碑が建てられるようになりました。

■石碑(左)が猿田彦大神様、石碑(右)が庚申尊天【基山町白坂】
皆さんも、庚申の日に徹夜で三尸の虫が這い出すことを防ぐよりは、日々の行いを良くしていきましょうね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自戒。
ちなみに三尸の虫は、唐代(日本の飛鳥時代から平安時代)に書かれた中国の書によれば、2寸(約6cmほど)の大きさで、上尸が道士の姿、中尸が獣の姿、下尸が牛の頭をもつ人の足として描かれています。
そう言えば・・・・・・。