2018年11月07日

■『歴史的風致維持向上計画』策定のための国が定めた条件

 『歴史的風致維持向上計画』を策定する際、国が定めた条件があります。
  (『地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律 運用指針』3頁・38頁記載)

①:不動産物である国指定ないしは国登録文化財があること。
②:①のまわりで、おおむね50年以上継続されている民俗行事や商工業が行われていること。
③:②がおおむね50年以上前から行われていることを証明する資料があること。

 この3つが揃わないと、『歴史的風致維持向上計画』は策定できません。

 我が町基山には、佐賀県初となる特別史跡基肄城跡があります。ということで条件①は軽くクリアします。
■『歴史的風致維持向上計画』策定のための国が定めた条件
●基肄城跡遠景
■『歴史的風致維持向上計画』策定のための国が定めた条件
●山頂にある特別史跡基肄城跡碑

 次に条件②に該当するモノがあるのかということで、『基山町史』等を探索し、基山(きざん)に直接関係する3つの行事を抽出し策定しました。1つは、特別史跡基肄城跡がある山・基山(きざん)に継続されている様々な行事(基肄城顕彰活動、登山・遠足、草スキー、信仰)を取り上げました。2つ目は、基山(きざん)に磐座としてのタマタマ石がある荒穂神社に係る神事・祭礼を記述しています。3つ目は、江戸時代から基山町を含む旧基肄養父郡で行われている「どろどろまいり」です。
■『歴史的風致維持向上計画』策定のための国が定めた条件
●どろどろまいり
(古四国八十八ヶ所霊場 むこうに基山(きざん)が見えます)

 3つ目の「どろどろまいり」は、若い方々には馴染みがないかもしれませんが、春と秋になると白装束の行列を町内で見かけられた方もおられると思います。その方々が「どろどろまいり」をされている皆さんです。大変失礼ながら、歩いておられる様を表して「ゾロゾロ」→「どろどろ」と表現し、「どろどろまいり」として語られています。

 この特別史跡基肄城跡がある山・基山(きざん)に直接関係する3つの行事を前面に押し立て、その後に、基山町にある3つの行事・生業(なりわい)を付け加え、基山町の維持向上すべき歴史的風致といたしました。
 条件②であげた諸行事には、条件③である根拠資料がいずれも残されており、こちらも大変でしたがクリアできました。この条件③は、実は平成23年度に終了した町史編さん事業で収集された多くの資料が、現在、町教育委員会に保管されており、これを活用できたことは大変ありがたいことでした。町民の皆さまのご協力によって集められた聞取りや原本資料(文書、古写真、日記など)が、まちづくりに生かされることになったのです。そんな取組が「歴史的風致維持向上計画」であり、歴史まちづくりの根幹なのです。

※『地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律 運用指針』は、国土交通省HPにて公開されています。http://www.mlit.go.jp/toshi/rekimachi/toshi_history_mn_000002.html



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 20:11 │Comments(0)参画事業

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