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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2017年07月15日

『八ツ並の姫』が語る時代(その5)

 これまでの話で、むかし話として語られてきた『八ツ並の姫』が語る時代が絞られてきました。これからは、物語が語る様々な事象から探っていきますので、ここでいったん今までの流れを整理しておきましょう。

①物語の原点である太田山安生寺の創建は、養老6年(西暦722年)
②「やつなみ(八ツ並、八並、八波)の地名が残る場所には、奈良時代の役所を想定させる遺跡が多く見つかっている。
③『八ツ並の姫』には二つの物語があり、「観音様になったお姫様」の話と「観音様に助けられたお姫様」の話があり、「観音様に助けられた話」の流れから、既に子を授かるための祈りの場としての太田山安生寺があり、そこにあった井戸の中で観音様に助けられたという物語から、「観音様になったお姫様」の話が、「観音様に助けられたお姫様」の話より古いということが分かります。そして、この「観音様に助けられたお姫様」の話が、平治年中の物語として伝えられていることから、平治年中が平治元年(西暦1159年)しかないことから、この年より前に「観音様になったお姫様」の話は創られたことが分かります。

 これらを表に整理してみました。


 さあ、いよいよ、詰めていきましょう。・・・・・(つづく)
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 19:15Comments(0)基山の文化遺産