2017年07月08日
■むかし話と民話
第2回きやま創作劇『八ツ並の姫 ~観音様になったお姫様~』は、基山に伝わるむかし話を原典として創られています。そのむかし話は、八ツ並長者伝説の一節にある「八ツ並(八並)の娘(姫)」と題するむかし話で、「昔々」「約千年ほどむかし」という件(くだり)ではじまるむかし話です。

むかし話は、「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。・・・・」という言い回しから分かるように、いつ・どこで・誰がという物語の基本とでもいえる三要素が大きく欠落したものとして言い伝えられており、三要素が明瞭に語られる民話とは異なっているのが特徴です。
この言い伝えの三要素が欠落した物語に、聞き手に対して臨場感や理解を促すために、語り手が身近な要素を装飾していくことで、次第に民話的色彩が重ねられていくことになります。
といっても、今回の創作劇の素材となった『八ツ並の姫』に類似するむかし話を、他所で確認することはできませんので、基山独自に語られてきた物語であることには違いないでしょう。
次は、第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』が描く時代について探ってみましょう。

むかし話は、「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。・・・・」という言い回しから分かるように、いつ・どこで・誰がという物語の基本とでもいえる三要素が大きく欠落したものとして言い伝えられており、三要素が明瞭に語られる民話とは異なっているのが特徴です。
この言い伝えの三要素が欠落した物語に、聞き手に対して臨場感や理解を促すために、語り手が身近な要素を装飾していくことで、次第に民話的色彩が重ねられていくことになります。
といっても、今回の創作劇の素材となった『八ツ並の姫』に類似するむかし話を、他所で確認することはできませんので、基山独自に語られてきた物語であることには違いないでしょう。
次は、第2回きやま創作劇『八ツ並の姫』が描く時代について探ってみましょう。