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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2015年02月01日

『観音さまになったお姫様』のお話

 基山の八並・金丸を中心に伝承が残る八並長者にまつわるむかし話の一つが、『観音さまになったお姫様』の話です。

 「ずつと昔、ある所に二人の長者が住んでゐました。」と始まるむかし話で、九州漫画協会の初代会長であった一刀研二氏(基山町長野にお住まいであった松隈研二氏)の奥様で、舟木千早さんがむかし話を文章化し伝えてくださっています。

■『観音さまになったお姫様』の物語(一部抜粋)
「ずつと昔、ある所に二人の長者が住んでゐました。一人を八ッ波の長者と言ひ、もう一人を柳川長者と申しました」
【中略】
 幸せに輿入れし、「玉のようなおかわいいお子さまをお生みにな」ったお姫様に、両家の土地争いが襲いかかります。・・・・・・・・・

 この物語にまつわるお寺が、鳥栖市田代にある大田山安生寺です。
 両家の争いに巻き込まれ、行き場を失い悲嘆の末、お姫様が身を投げたと伝えられる井戸が残されています。

 この物語は、奈良時代から継承されてきた倉庫群のある土地(八並)と、江戸時代の柳川(対馬藩柳川氏)騒動とが融合したむかし話だと想像できます。しかし、単なる物語りではなく、地名、遺跡(八並金丸遺跡)、井戸など物語を構成する文化遺産・文化財が残されているところが大きな特徴です。

 この物語を構成する文化遺産・文化財を3月7日(土)に巡ります。先に記した大田山安生寺は、安産を願う方々が訪れるお寺ともなっています。

是非、むかし話の中を、一緒に歩いてみませんか。


※『観音さまになったお姫様』の紙芝居を当会で作成し、基山町立図書館に置いています。一度ご覧ください。
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 06:33Comments(0)基山の文化遺産