2023年05月29日

■宝篋印塔(その2)

 大興善寺にある基山町指定重要有形文化財の宝篋印塔は、江戸時代後期の作ですが、宝篋印塔のはじまりの形からは大きく変化しています。

■宝篋印塔(その2)
●大興善寺の宝篋印塔

■宝篋印塔(その2)
●鎌倉時代後期から室町時代初期の宝篋印塔

 鎌倉時代後期から室町時代初期(南北朝時代)の作と云われる宝篋印塔の形と比べていただければ、その違いがご理解いただけると思います。
 特に顕著な形が、時代の下降とともに塔を表現する「階段状の高まり」を囲うように四隅にある隅飾りが大きく開く様が見てとれます。

■宝篋印塔(その2)
●宝篋印塔の部材名称

 時代をおってモノの変化を追うことで、そのモノが持つ当初の「意味」から、社会の変化による人々の想いや「意味」の変化・消失によって、モノの形は変化していきます。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 07:06 │Comments(0)基山の文化遺産

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