2023年02月03日

■「枯松二国境物語」を語る古文書資料整理始まる

 今月から、基山町教育委員会からの委託事業として、「令和4年度基山町文化遺産記録作成業務」を当会が受託し、令和4年度のきやま創作劇『枯松二国境物語』の根拠資料と言える、「梁井家文書資料」の整理作業を行っています。

 梁井家資料は、基山の旧城戸村の庄屋文書で、国境争論の訴訟文書をはじめ城戸村に関する「行政」文書があり、特に国境争論の訴訟文書は、文書記録とともに基山町北東に位置する「三国」に二国境標石、三国境標石の原物が遺されているなど、訴訟記録と原物が遺る貴重な資料群といえます。

 今年度は、基山町教育委員会の仕様書に基づき、現状記録としての写真撮影、資料群の状態を記録するカルテの作成と、古文書に記されている文章の概要解読を行います。

■「枯松二国境物語」を語る古文書資料整理始まる
●原資料の写真記録作成と関連資料の探索の様子

■「枯松二国境物語」を語る古文書資料整理始まる
●原資料カルテ作成の様子

■「枯松二国境物語」を語る古文書資料整理始まる
●記録文章の概要解読の様子

■「枯松二国境物語」を語る古文書資料整理始まる
●関連資料の探索の様子

 これらの諸作業を、会員諸氏が携わるとともに、これを機に会員に入っていただいた方々を加え、当会の総力を上げて取り組でいます。

 当会立上げの目的の一つであった、郷土の資料を住民が調査し、伝えていく作業がやっと始まりました。整理作業を通して携わってくださっている住民個々に郷土の「生」の歴史を直接伝えるとともに、住民の視点から住民への普及へとつなげていきます。

※文書資料の調査については、「全国歴史資料保存利用機関連絡協議会」HP掲載の関係マニュアルに沿って実施しています。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 16:23 │Comments(0)基山の文化遺産活動・報告日記

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