2019年06月15日

■創作劇『こころつないで』を、ふか~く楽しむために

■創作劇『こころつないで』を、ふか~く楽しむために(その1)

 当会は、きやま創作劇実行委員会の構成団体の一つとして、関係機関と協働してきやま創作劇を支えています。

 創作劇『こころつないで -基肄城に秘められたおもい-』を観ていただくにあたり、劇中では深く語られることがない社会や時代背景について、ここで深く記してみましょう。
 創作劇『こころつないで』を御覧になる際の、予備知識としてお役立ていただければ幸いです。

■創作劇『こころつないで』を、ふか~く楽しむために
●「約束するよ!」【第1回公演】

1.時代背景とキーパーソンの4人

 『こころつないで』が描く時代は2つ。特別史跡基肄城跡が造られた飛鳥時代と、そして現代です。
 基肄城が造られた飛鳥時代は、その後の奈良時代に古代国家機構を創るための基礎となった時代であり、古墳を築いていた地域の豪族たちとの連合同盟関係によってまとまっていた時代でした。劇中で登場する中大兄皇子や大海人皇子の兄弟、そして彼らの母親である斎明天皇は、大和の「クニ」の豪族連合体の長の一族であり、全国に同盟連合の網を広げていた頃で、「天皇」号はまだ人々に「公認」されていなかった時代だったのです。

■創作劇『こころつないで』を、ふか~く楽しむために
●斎明天皇の決意【第1回公演】

■創作劇『こころつないで』を、ふか~く楽しむために
●唐の韓半島侵出へ【第4回公演】

 一方、韓半島では新羅・百済・高句麗の三国が覇権を争いせめぎ合いを続けています。その韓半島での覇権を奪う大陸勢力が唐だったのです。韓半島三国の中で、弱小国家が新羅で、百済と高句麗から攻められ、風前の灯状態に陥っていたのでした。その中から新羅を韓半島統一、いわば三韓統一まで駆け上らせた金春秋が、新羅の救世主のごとく登場してきたのです。金春秋、この人こそが倭の国と百済を結び付け、白村江の戦いの渦へと引き込んでいった張本人だったのです。 ・・・・・・・・・【つづく】



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 17:27 │Comments(0)基山の文化遺産

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