2018年12月24日

■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修

 去る、12月22日(土)に基肄かたろう会による先進地視察研修が行われました。当会メンバーも多く参画しており、基山の歴史を相対化した視点で考える上での先進地視察であると同時に、他団体のガイドの「技」を学ぶ機会として生かす研修です。
 まずは、来月14日まで開催されている「肥前さが幕末維新博覧会」の幕末維新館を見学し、第3回きやま創作劇「草莽の民」の時代観を復習しました。「日本近代化の夜明け」は肥前さがから始まったと強く印象付ける展示には、佐賀県民として感動を覚えたところです。
 そして、佐賀の乱の銃撃戦の跡が残る佐賀城へ移動し、佐賀城本丸歴史館にて、ガイド研修を行いました。限られた時間に語るべきことをガイドされ、笑いあり、学ぶことありで、多くの「技」を知ることができました。
■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●佐賀城本丸歴史館での研修の様子
■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●現地ガイドの方との意見交換会

 昼食は、長崎街道沿いにリニューアルした旧枝梅酒造にある酒の蔵「えん」です。蕎麦を中心にした品揃えで、和の中に洋風のテーブルと椅子が置かれ、一種、「近代」を思い起させる風情に午前中に学んだ「西洋化を目指した明治」を思い出しました。
■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●旧枝梅酒造の建築物について解説を受けました

 午後は、世界遺産三重津海軍所跡へ移動です。
 三重津海軍所跡で、現地ガイドの方の佐賀弁のまじった説明に、なんとも地域色を感じつつ、ガイド研修を受けることができました。ここでは、ドライドックの発掘調査が行われており、松材を護岸に設えた生情報を見ることができたのは、模型では感じることのできない実物の大きさを知ることができ、会員諸氏の日頃の「行いの良さ」を改めて知る思いがしました。
■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●三重津海軍所跡での研修風景
■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●現地で臨場感あるVRを覗く
 その後、日本赤十字社を立ち上げた佐野常民氏を顕彰する記念館を見学しています。赤十字社を立ち上げた原点が、「戦に接し、傷ついた兵士は敵味方を問わず救済する。」という思いであることに感動し、かつ立ち上げた方が我が佐賀県を出身とする人であることに誇りを感じました。
 ほぼ、一日をかけた研修でした。佐賀の近代化とともに、それが日本近代化の歴史に直結していることの凄さに、改めて感動するとともに、二か所でお世話になった現地ガイドの方々の、学ぶべき内容を凝縮した語りと、来訪者の都合を優先した時間配分に、多くの「技」を学ぶことができました。

 お世話になった皆さま、ありがとうございました。

 ご都合で参加できなかった会員の皆さん、次回はご一緒できると幸いです。
 参加されたみなさん、お疲れさまでした。

■文化遺産ガイドボランティア先進地視察研修
●参加された皆さん。「さが、最高~っ!」



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 09:19 │Comments(0)活動・報告日記

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