2018年11月27日

■煉瓦の積み方の話(その2)

 現在残されている煉瓦建造物を紹介しながら、各積み方を見てみましょう。身近なものもあれば、遠くのものもあるのでお許しください。

●原田煉瓦アーチ橋
 壁面はイギリス積み、アーチ部分は小口積みで、内部のアーチ部分は長手積みになっています。ここで気を付けたいのは、下り線側と上り線側で長手の積み方に差があります。
 下り線側は、長手中央に上下の接手箇所があり、整った姿を見せていますが、上り線側は接手箇所が一定せず乱雑な印象を受けます。恐らく施工時期に差があると考えられ、精緻さが時代差だとすると、下り線側が古く、上り線側が新しいのではないかと推測できます。単線から複線へと移行した際の時期差と考えられます。
■煉瓦の積み方の話(その2)
■煉瓦の積み方の話(その2)
【写真右手が下り線、左手が上り線】

●旧宮田線鉄橋橋脚
 JR筑豊本線勝野駅の南側にある廃線となった旧宮田線の橋脚で、明治35年(1902)に九州鉄道宮田線として施工され、その後国鉄化され、平成元年(1989)に廃線となっています。長崎街道沿いに見ることができる鉄橋で、その橋脚部分に煉瓦積みが施工されていました。積み方はイギリス積みです。
■煉瓦の積み方の話(その2)

●直方駅南にある多賀神社への歩道橋橋脚
 JR直方駅の西側にある多賀神社へ長崎街道から渡る歩道橋の橋脚に見ることができる煉瓦積み造形です。一面イギリス積みで施工されています。
■煉瓦の積み方の話(その2)

●JR二日市駅ホーム基礎
 駅舎側の現在は使用されていないホームの基礎に煉瓦積みを見ることができます。積み方はイギリス積みで、気を付けて見てみてください。
■煉瓦の積み方の話(その2)

●木屋瀬宿の煉瓦塀
 郡屋跡とされている敷地にある赤煉瓦塀で、基礎部と瓦屋根下部を除いてイギリス積みで施工されています。
■煉瓦の積み方の話(その2)

 では、次回は我が町基山にある三国煉瓦アーチ橋を見てみましょう。

 ・・・・・つづく





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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 18:42 │Comments(0)基山の文化遺産関連する文化遺産

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