2018年08月24日

■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)

 平成30年7月豪雨災害で被災し、周辺に部材が散乱している住吉神社は、復興へむけた取組が始まっています。
 過日に記しましたが丸林集落の方々が毎日行っていたお潮井採りと家々のお浄めの行事は、堆積土によって水門が水を湛えないものの、上流に採水の場を移し再開されています。清めの場を守護されていた住吉神社の復興が一日も早く待たれるところです。
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
●住吉神社とお潮井採りの場

 物理的、心情的なご負担を考えると、軽はずみに言えることではありませんが、願わくば、国・県・町に全てを依存し復興されるのではなく、住吉神社を支えておられる氏子の皆さまの住吉さんへの気持ちを絶やさないためにも、行政機関と一緒に復興をしていただきたくお願いいたします。それこそが、小森前町長が掲げられた官民協働の実践といえるでしょうし、何よりも丸林集落の諸先輩方が、子孫の安寧のために奉納された石製神殿、鳥居、狛犬、灯篭、そしてお伊勢参り記念の橋に込められた思いを、みんなでつないでいっていただくことが、皆さまの絆が切れない一歩ではないかと思います。
【奉納橋】
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その6)

 東日本大震災以来、皆でつながり支え合う「絆」が叫ばれていますが、行事や事物などの文化遺産は、守っていく、継続していくためにあるのではなく、文化遺産を依り代(よりしろ)として皆で集うためのモノではないかと思う今日この頃です。

※現在、基山町では住吉神社を含む特別史跡基肄城跡の修理事業が検討されています。町の財政をできるだけ圧迫しない形での手法を、様々な手立てから考えられているようです。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 05:57 │Comments(0)基山の文化遺産

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