2018年08月16日

■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その3)

■筒の志をひ
 特別史跡基肄城跡の南水門には、住吉神社がお祀りされています。
 横を流れる川を丸林集落の方々は、「筒川」と呼称しています。「筒」から想像できるイメージは、文字通り細長い「筒」を想像しますが、それと同じイメージを描けるものが、南水門であったと考えられます。
 江戸時代の文化九年(1812)に模写されたと伝えられる『太宰府旧蹟全図 南』という絵図が現存し(福岡市博物館蔵)、そこには基肄城跡を描き、南水門のことも「筒ノ内 横五尺高四尺」と記され、水門の姿を「筒」と表現しています。この絵図からは、南門跡という記述も見え、現在、南水門に南門があったとされていますが、今、天智天皇欽仰之碑が建つあたりに「南門」という記述がなされており、現在の考えを再考する必要性を伺わせます。
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その3)
■太宰府旧蹟全図 南(福岡市博物館蔵)より抜粋
■住吉神社と特別史跡基肄城跡(その3)
■太宰府旧蹟全図 南書き下し図(『太宰府市史 環境資料編』より抽出)

 話を南水門に戻すと、この南水門には石塁らしき描写がありますが、筒川の部分には石塁は描かれておらず、江戸時代の文化年間頃には既に失われていたことが読み取れます。
 この「筒川」の「筒」には、物理的造形としての「筒」からきていると考えられます。
と記してこの話は終わりではありません。もう一つ、神の名からくる「筒」があるのです。それが、ここに住吉神社がある所以につながってきます。

 つづく・・・・。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 07:00 │Comments(0)基山の文化遺産

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