2018年01月07日

平成30年 ほんげんぎょう

 1月7日(日)午前5時30分から、基山町黒目牛のお宅の田んぼで行われた「ほんげんぎょう」に参加させていただきました。まだ暗い中、前日に組まれた竹製のヤグラに火が入れられ、瞬く間に天にも昇る勢いで火が立ちのぼると、辺り一面、熱気と輝きに包まれます。
平成30年 ほんげんぎょう
■火つけ前のやぐら(写真右手に立つ枝葉)
平成30年 ほんげんぎょう
■燃えあがるやぐら
 
 「ポン、ポン、パ~ン」と竹が弾ける音に驚きながら、注連縄や門松のお飾りを燃やし、年神様を天におかえししました。
 午前6時には大興禅寺の梵鐘の音があたりに響き、弾ける竹の音に目が覚めたのか鶏の鳴き声も聞こえ始め、陰から陽へ世界が転じ初春の夜明けを感じさせる不思議な空気に包まれていきます。
平成30年 ほんげんぎょう
■年神様が昇って行かれました

 年末にお迎えした年神様を天におかえしする行事として、かつては多くの家々で執り行われていた「ほんげんぎょう」も、都市化の波で消えつつあります。我が町基山も次第になくなりつつありますが、ここかしこから「ポンッ、パ~ン、ポンパ~ン」という竹が弾ける音や、火柱が立ちのぼる光景が見え、ほんげんぎょうの「火」が絶えることなく受け継がれていることに元気をいただきました。

 今年一年、皆が無事に過ごせますよう年神様に願いを託し、天へおかえしいたしました。
 「ほんげんぎょう」の行事に参加させていただきましたご家族に感謝申し上げます。

 基山をはじめ太宰府でも今朝ほんげんぎょうが行われ、注連縄飾り等を燃やします。
 太宰府天満宮では、今夜、一年の嘘を真に替える鷽替え神事が行われ、氏子達の奉納行事であり追儺祭である鬼すべが午後8時頃から催行されます。

 今日でお正月もおわり、明日から、また日常の暮らしに戻っていきます。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 10:54 │Comments(0)基山の文化遺産

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