2018年01月06日

■年神さまを天におかえしする ほんげんぎょう

 明日、1月7日に正月のお供えものを焼き、天の神さまに一年の豊穣と自らの願いを託す行事、「ほんげんぎょう」が行われます。時は、陰から陽に変わる夜明け前に火が焚かれ、夜明けとともに年神様を天に送る行事です。

 お正月のお供え物に門松、注連縄(しめなわ)が各家々に飾られますが、新年を迎えるにあたり、各家を神聖な地とするために年末に大掃除を行い、注連縄を張り、玄関や門に門松を飾り、そして各家の神棚に年神様をお迎えする。
 新年に初詣を近傍のお宮に行く前に、自らの家に降臨された年神様にお参りすること。日本原始(仏教伝来以前)から我が国に伝わる自然神を崇める行事です。
■年神さまを天におかえしする ほんげんぎょう
■玄関に飾られる注連縄

 この年神様が降臨される場をつくるために飾った注連縄、門松を燃やし天に年神様をお送りする行事が「ほんげんぎょう」、場所によっては「どんどやき」とも呼ばれている行事なのです。

 元来は、各家の前で焚火程度に火を燃やし、正月飾りを焼くことが慣わしでしたが、いつしか数軒がまとまり「辻」と呼ばれる集落の四つ角で行われ、さらに集落の田んぼにて合同で行われるようになっていきます。

 明朝、我が町きやまのどこかで「ほんげんぎょう」の火がのぼります。
 一年の無病息災、五穀豊穣、そして自らの願いとともに、家にお迎えした年神様を天にお返ししましょう。

 間違っても、我が家のために降臨された年神様を、どこかのゴミと一緒にごみ焼却場で天にお返し召されるな・・・。



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 21:42 │Comments(0)基山の文化遺産

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