スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局  at 

2014年04月19日

基肄・養父の近世史を牽引された長 忠生先生を偲ぶ会

 去る平成26年2月24日(月)に98歳にてご逝去された長 忠生先生を偲ぶ会を、本日開催しました。ご家族のご意志を尊重し、葬儀とは別に、基山・鳥栖に住む有志が発起人となり、長先生にご指導を受けた方々で、先生を偲ぶ会を開くことになりました。




 学校の恩師として、近世史研究の指導者として、時には「毒舌・滑舌」な先生として、様々な場面で見た先生のお姿に、言葉に、時には「ゲンコツ」に接した方々が集い、長先生とともに共有した時間を思い出すひと時でした。

 長先生の研究者として接したお姿は、原資料実見にこだわり、原資料から導き出し実証的解釈を進められ、科学としての歴史研究のあり方を示されました。

 根拠なき妄想解釈が横行し、「大先生」路線が幅をきかせる昨今の情勢を極力嫌い、地道な研究姿勢を貫かれた。長先生が研究された『内信心念仏考』をはじめとするテーマが、そのことを示しています。権力者目線からの歴史叙述ではなく、一般民衆目線に立った歴史叙述は、真の歴史像を描くための基本だろうと思います。これは近世史研究に限らず、多くの時代の研究に言えるとともに、全ての学問に通底する研究姿勢でしょう。
 資料論を厳密に極め、そこから導き出す、導き出せる人びとの生き様を描くこと。長先生が実践された基本的で、当たり前な方法を実践し歴史像構築を行うことこそ、先生が残された我々に対する「指針」だといえます。
 今一度、研究姿勢の原点に回帰し、それぞれのレベルでできることを進めていくことが、先生の「ゲンコツ」を戴かない方法でしょうか・・・。

 長先生! 「あちらの世界」は如何でしょうか。神様、仏様と「毒舌ジョーク」で談笑されておられますか。

 でも、少しは静かにしてくださいね!

       ・・・・・合掌

■偲ぶ会での出来事
 ワイヤレスマイクを準備し、多くの方々に思い出を語ってもらう予定にしていました。

 が、町民会館にお借りしたマイク・スピーカーが
          
                ことごとく「機能不全」に。

 会場の後ろで記録写真を撮っていましたが、

 ふと思ったことが・・・・。

 「マイクなんかいらん、自分の声でしゃべらんな・・・・・。」  
                   
                       by長 忠生
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 18:02Comments(0)活動・報告日記