2018年06月16日

■「草莽の民」(その5)

■旧暦(太陰太陽暦)と新暦(太陽暦)

 「草莽の民」(その3)の表の中に、「新暦」なる用語を使っていましたが、今回は、明治時代に変わった出来事の一つである暦について記しておきます。

 幕末から明治初期は、暦制度も太陰太陽暦【旧暦】から太陽暦【新暦】に変わった時期で、明治改元の日も旧歴でいうと1868年9月8日ですが、新暦では1868年10月23日にあたっています。この太陽暦(グレゴリオ暦:現在使用している暦)は、明治5年(1875)12月3日【旧暦】から採用され、この日を明治6年1月1日【新暦】としています。
●太陰太陽暦
 月の満ち欠けを基準とし、季節とのズレがないよう太陽の動きも考慮し設定されています。
 新月から次の新月までは、平均して29.5日間で、一年間が354日になり、太陽暦を基準とする場合より11日短く3ヶ年で約一ヶ月のズレが生じます。そこで約3ヶ年に一度、閏月を設け。一年間を13か月にし太陽暦に合うように調整されます。
■「草莽の民」(その5)

●太陽暦
太陽暦は地球が太陽の周りを回る周期を基準にしており、太陽の周りを一回りする時間365.24219日を基準とし、1年間を365日とし、小数点以下を1日にするために4年に一度閏年を設け366日とし調整しています。(0.24219×4=0.96876日≒1日)
■「草莽の民」(その5)

 太陽暦を採用した背景は、3ヶ年に一度閏月を設けなければならない太陰太陽暦では、1ヶ月多い13ヶ月分の官吏給与予算を確保しなければならない明治新政府の懐事情にあったようです。


タグ :旧暦新暦

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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 08:05 │Comments(0)参画事業

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