2023年08月11日

■第7回きやま創作劇をふか〜く知る(その9)

■史蹟指定までの道のり(その1)

 久保山善映先生が何を到達点として基肄城跡に取り組まれたのかを知ることで、自ずと「天智天皇欽仰之碑」建立の意味が見えてきます。
 その起点は、これまで本ブログ、特に「第7回きやま創作劇をふか〜く知る(その2)」に記してきましたように「否我々は此の地に住んでいながら(筑前から)奪取されたことさへ知らなかったのである。【( )は、筆者加筆】」として基肄城がある基山に住む者も知らなかったという嘆きの言葉に表現されています。

 その想いを解決する策として①基肄城跡を様々な手法(学術的な位置づけ・概説書の発刊・展覧会などでの展示)で伝える。②国の第一類史蹟に指定され多くの人々に知ってもらう。③国史蹟となることで国の力で保護されていく。これらのことを志向し、その一道程に「天智天皇欽仰之碑」などの建立があると解せます。

 その過程を知る記録として基肄城跡が史蹟指定に至る経過が、久保山善映先生によって『肥前史談』第12巻第6号「基肄城址史蹟指定記念号」(昭和13年(1938)7月刊)に記されています。

■第7回きやま創作劇をふか〜く知る(その9) 『肥前史談』記念号表紙



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Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 11:09 │Comments(0)参画事業基山の文化遺産関連する文化遺産

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