2017年05月21日

契山へ!

 本日、5月21日、『契山ものがたり』で絵本化した瓊瓊杵尊さまと木花咲耶姫さまとの物語の中で登場する、お二人が契りを結んだ山と知られる「契山」へ、基肄かたろう会の活動で登りました。

■契山の位置
 まずは、古屋敷にある木花咲耶姫さまを祀る「山神社」へお参りし、契山へ登るお許しをいただき行動を開始しました。

■山神社(山神社)

 地形図にも「契山」と記されている山で、標高403mと登るには手ごろな山です。ただし、登山道として登りやすく整備された山ではありませんので、ヘビありスズメバチあり、クモの巣ありの環境の中を登っていくことになります。


 二つの高まりがありますが、九州電力鉄塔近くの高まりではなく、その南側に平場を持つ「プリン」状の高まりで、国土地理院の三角点がのる場所が契山として標記されています。

■三角点

■「契山」の看板の前で『契山ものがたり』の一節を朗読

 現在、大興善寺の横に龍蔵権現として知られる熊野神社がありますが、かつてはこの契山にあったと伝えられ、この平場が熊野神社があったとされる高まりであろうと考えられます。この高まりは、人為的に削り出されたような形をしており、中世の山城をイメージさせますが、堀切など付帯する施設が周辺に観察できないことを考えると、熊野神社を祀るために切り出されたものではないかとも想像できます。

 いずれにしても、瓊瓊杵尊さまと木花咲耶姫さまが契りを結んだ場所に、参画者みなが立つことができたことは、お二人にとって「迷惑」だったかもしれませんが、幸せなことでした。お二人には、お邪魔いたしました、「ごめんなさい。」


            イラスト:『契山ものがたり』から抽出
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 14:20Comments(0)活動・報告日記

2017年05月07日

我が町・きやまのソウル(魂)フード店の一つ、閉店

 我がまち・きやまを代表する地位を築いた料理の一つに、丸幸ラーメンがあります。我が町・基山に帰ってくると基山(きざん)を見て、そして3号線沿いにある丸幸ラーメン店を見ると、「あ~っ、基山に帰ってきた。」と思うのは私だけでしょうか?
 1952(昭和29)年創業といいますから、かれこれ63年の歳月が流れています。

 この丸幸ラーメンセンターと並び建つラーメン店が、基山町役場近くに「ほっとステーション基山」として開店したのは、平成13年10月。3号線沿いの丸幸ラーメンセンターとは異なり、奥まったところにあるため、基山町民をはじめ知る人ぞ知る存在として親しまれてきました。

 この「ほっとステーション基山」店が、御店主のご都合によって5月7日、本日をもって閉店されることになりました。

 3号線沿いの丸幸ラーメンセンターは、国内外を問わず多くの人びとが集うお店。「ほっとステーション基山」は、基山町民のためのお店などと個人的に不埒なことを考えておりました。ラーメンセンターが混んでいても、ここはいつも入ることができ、お店の規模もこじんまりとしていることから、落ち着いて食べることができたからです。


 行列ができるお店がここかしこに見ることができるようになってきた昨今、落ち着いてラーメンをすすることができるお店の一つが消えることは寂しいことです。
 しかし、ここまで頑張ってこられたお店の御店主、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

                 「御馳走さまでした!」
  


Posted by 基山の歴史と文化を語り継ぐ会  at 18:02Comments(0)基山の文化遺産